肌の表面には、よく見ると細かな凸凹があります。この凸凹は産毛[うぶげ]が生えている毛穴(毛孔[もうこう])や、網目のように走っている「皮溝[ひこう]」とよばれる細かな溝によるものです。この皮溝に囲まれた部分は「皮丘[ひきゅう]」と呼ばれ、ひし形や三角形をして、丘のように盛りあがってふっくらしています。皮丘には汗の出る穴(汗孔[かんこう])があります。
「キメが細かい」と表現される肌は、皮丘の大きさが細かく、均一な三角形でふっくらとしています。キメが細かい肌の表面では、光が乱反射して紗[しゃ]がかかったような状態になり、美しく見えるのです。