地球に届く太陽光には、波長の短い方から、紫外線、可視光線、赤外線の3つがあります。
紫外線は、可視光線の紫よりさらに短い波長の光線という意味でUV(Ultraviolet)と略記されます。この紫外線はさらに、UVA(長波長紫外線:320~400nm)、UVB(中波長紫外線:280~320nm)、UVC(短波長紫外線:200~280nm)の3つに分けられます。このうち、UVCはオゾン層に吸収されるため、地球に到達するのはUVAとUVBです。
紫外線から肌を守るために、生活シーンなどに合わせて日やけ止めクリームや紫外線防御効果のあるベースメイク品などを使用しましょう。また、日やけ止めクリームなどの化粧品を使用していても、汗や皮脂などで落ちてしまっては意味がありません。効果的に紫外線を防止するためには、適度な厚さでムラなくぬり、2~3時間ごとにぬり直すことが大切です。さらに、帽子や日傘を併用し、日差しが強い時間帯は外出を避けるとよいでしょう。
<SPF値・PA・UV耐水性とは>
〔紫外線防止効果の目安:SPF値・PA〕
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SPF(sun protection factor)値:
炎症やシミの原因となるUVBを防ぐ指標となる数値。
最高値は「50」で、50より高い値の場合は、SPF50+と表示します。 -
PA(protection grade of UVA):
真皮まで届き、主にシワの原因となるUVAを防ぐ基準。
PA+、PA++、PA+++、PA++++と表示します。
〔水に濡れる場面での紫外線防止用化粧品を選ぶ際の目安:UV耐水性〕
- UV耐水性:
★(もしくは☆)の数で示され、「UV耐水性★(ワンスター)」「UV耐水性★★(ツースター)」の2段階。
<紫外線の反射光に注意>
紫外線は直射日光だけでなく、地面から照り返す反射光や、空気中の分子や粒子などにあたり、散乱される散乱光などがあり、日陰や日傘をさしているからといって安心できません。
地上に達する紫外線は、地表で反射されます。
反射率は地表の状態によって変わります。
日傘は、顔や首全体がしっかりと影になるようにやや深めにさすのがおすすめです。
<うっかり日やけに注意>
UVAは波長が長いため、窓ガラスなども通過して部屋の中まで降り注ぎ、真皮まで届いてシワやタルミなどの発生原因になります。そのためUVカット効果のあるレースカーテンを閉めて紫外線を防いだり、外出しない日でも日やけ止めをぬったりしましょう。洗濯物を干す時、ガーデニング(庭の木や花のお手入れ)時、近所へのお出かけ時など日常生活の中でついうっかり紫外線をあびてしまう「うっかり日やけ」の積み重ねも肌にとってはダメージにつながります。
毎日のスキンケアとセットで日やけ止めを使用しましょう。
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